2009年1月の台湾中小型液晶パネル出荷動向:AUO,CPT,Giantplus,TPOでそれぞれ異なる動き
AUOの中小型液晶パネル出荷数量はMOM -2%
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090306/166883/
台湾AU Optronics Corp.(AUO)の2009年1月中小型液晶パネル出荷数量は963万枚,対前月比(以下MOM)-2.2%だった。携帯電話機向けは,同社主要顧客の欧州・韓国ベンダー向けが2008年10月以降極端な発注調整を続け,12月の同社出荷はピークの9月比で80%以上の落ち込みだったと見られる。しかし,在庫レベルが低下したことにより,12月後半を底に発注は戻りつつあり,2009年1月の携帯電話機向け出荷数量はようやくMOM増加に転じ,MOM 20~30%の増加と見られる。とはいえ,まだピーク比で60%程度の減少となっており,実需を下回る状況が続いている。2~3月の回復度合いに注目したい。一方で,ポータブル・オーディオ・プレーヤ(PAP)は減少続き,ミニ・ノート・パソコン(PC)向けも急速に調整局面入りした。また,パーソナル・ナビゲーション・デバイス(PND)向けなども需要は底打ちした後の戻りが鈍いままである。
CPTの中小型液晶パネル出荷数量はMOM +38%
台湾Chunghwa Picture Tubes, Ltd.(CPT)の中小型液晶パネル出荷数量は354万9000枚,MOM +38.0%と増加した。背景は中国White Box携帯電話機向けの出荷増とみられる。2008年9~12月まで4カ月連続のMOM減少が続いてきたが,2009年1月にようやく反転増加となった。しかしピークの2008年8月比で50%弱の水準とまだ低い。
Giantplus の1月売上高はMOM-22%減収
台湾Giantplus Technology Co.,Ltd.の2009年1月売上高(連結)は,5億4000万台湾ドル(対前年同月比(以下YOY) -57.2%,MOM -21.5%)と MOM2ケタ減収だった。CPTの第3世代工場買収と大きな買い物をし,生産能力が大幅に増強されたにもかかわらず,2009年1月売上高は前年同月を57%も下回る状況だった。同社は,CPTと比べ顧客数,アプリケーションが広範囲にわたっており,2008年11月まで比較的安定した売上高推移を続けていたが,ここ数カ月の大幅減収は携帯電話機など主要アプリケーションのみならず,複写機,玩具,電話機などディスプレイを使用するあらゆる製品の生産に変調が生じていることを示唆している。
TPOの1月売上高はMOM-25%減収
台湾TPO Display Corp.の売上高は12億5100万台湾ドル(YOY -54.1%,MOM -24.8%)とMOM2ケタ減収だった。Philips Mobile Displayとの合併後,PhilipsのSTNパネルの主要顧客であった欧州ベンダ向けの供給11月から急減が続いてきたが,在庫圧縮が進んだせいか,1月は携帯機器向けがMOM増加となっている。
中根 康夫=ドイツ証券
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