台湾の中小型液晶パネル生産 2009年第1四半期は対前年同期比6.5%増
台湾MICによると、世界的な需要の鈍化を受けて、ほとんどの台湾TFT液晶パネル・メーカーは減産を続けている。供給を絞ることで、供給過剰や余分な在庫の発生による価格下落損失を避けるのが狙いだ。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090216/132214/
需要が急減する直前の2008年第3四半期、台湾における中小型TFT液晶パネルの出荷枚数は、台湾TFTパネル・メーカーがブランド・メーカーからの発注を受注したか、10月1日から始まった中国の大型連休「国慶節」による需要旺盛期に向けて現地メーカーが準備に動いたため、対前年同期比で25.8%増、対前期比で29.6%増の1億8234万8000枚となった(図)。しかし、2008年第4四半期における出荷量は、成熟市場や新興国市場が金融危機による影響を受けたため、一転して第3四半期より2.4%減の1億7791万3000枚となったようだ。
[画像のクリックで拡大表示]
また、2009年第1四半期における出荷枚数は、第1四半期が通常需要閑散期であることに加え、2008年第4四半期がマイナス成長だったので、対前期比で10.0%減の1億6005万1000枚となるだろう。スマート・ハンドヘルド装置やポータブル・ナビゲーション機器(PND)、ミニノート型パソコンを含む一部の中小型TFT液晶パネル応用製品に成長の余地はあるが、2009年の市場需給が不透明であるため、出荷量の対前年同期比成長率は6.5%増にとどまる見込みである。
2008年第3四半期における中小型TFT液晶パネルの用途別出荷状況を見ると、携帯電話機向けパネルのみが需要旺盛期による成長を見せ、世界の携帯電話機市場の成長率をも上回った。その要因としては、(1)携帯電話の主要ブランド・メーカーの台湾メーカーへの発注比率の増加、(2)中国向けのセル・パネルを第2四半期に在庫調整した後、現地のモジュール・メーカーが国慶節の需要に対応するために在庫準備に積極的に乗り出したこと、の二つが挙げられる。
ただし、この大型連休による需要は予想を下回ったため、2009年1月の「春節」(旧正月)の購買需給に対する期待も弱まったと思われる。さらに、世界的な不況の衝撃で、ブランド・メーカーは相次いで予測販売量を下方修正している。これらの要素を考えると、2008年第4四半期における出荷に、これまでのような成長は見込めないだろう。
(日経マーケット・アクセス)
スポンサードリンク